シネマ歌舞伎 2023 第7弾
泉鏡花生誕150年記念作品②(10/20〜11/2)
"深山の孤家に住む女に魅せられた若き僧の一夜"
2011年の作品なので、12年前。
中村獅童が(この当時39歳)、ウブなお坊さんを好演。
玉三郎さんの艶やかさがヤバい。はだけそうなお着物。。獅童も褌一丁に!
ちょっとホラー?ダークファンタジー?が入ってますな💦不気味な雰囲気が漂う。
お話はシンプルなので、これは世界観を楽しむべし。
美しさには狂気が潜んでいる、、というのは
"桜の森の満開の下"でも散々味わったけれど、どうしてもそこに行き着く。
健康的な美しさも良いけれど、怪しげな美しさに より人は惹かれる。危ないとわかっていても、深みにはまってしまうのだ…。
純粋な若き僧はどうなってしまうのか⁈
中村歌六の語りが長い…(さすがベテラン!)。
相変わらず、玉三郎さん演出の泉鏡花作品は役者泣かせだな。
聖と俗の相反する人物を描きながら、原作の持つ不思議な筆致をうまく表現できているのでは…と思った。これぞシネマ歌舞伎!(映画としてはどうかな?と思う方もいそうだけれど…メッセージとか何とかじゃなくて、ストレートでベタな演出、描きっぱなしのところはやはり小説、そして歌舞伎らしい。善も悪もあったもんちゃいますから!→人間臭さをそのままこれでもかー!と堪能するのが歌舞伎♪)
またしても、玉三郎さんの演技力が凄まじい。。
こちらも本編終わってから解説あり。
せっかちさん一人が席を立ったけれど、また戻ってきていた笑