義民伝兵衛と蝉時雨

彼らはフェリーに間に合ったの義民伝兵衛と蝉時雨のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ドライヤー監督が交通安全を訴える政府広告の映画として作った作品。フェリーの出発時間に間に合うようにバイクを猛スピードで走らせるという至ってシンプルな話なのだが、スピード感溢れる演出、簡潔にまとまった内容に引き込まれる。タイトル通り結局船には乗れるのだが、違う船だったという皮肉も巧妙な表現でジビレる。そしてそのラストの描写が超芸術的w 政府広告の映像とは思えないクオリティの高さで、流石ドライヤー作品だと思った。11分という短い時間で安全運転の大切さをこれ以上無い簡潔さと芸術性で訴える凄み。圧巻としか言いようが無い。