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スターリン主義の死のKSatのレビュー・感想・評価

スターリン主義の死(1991年製作の映画)
4.3
チェコにおけるスターリニズムの歴史を、池上彰並にこれでもかとメチャクチャ解り易く解説した映画。シュヴァンクマイエルの映画の中では最も政治色が濃い部類。

ひたすら転がる麺棒、帝王切開されるスターリンの石膏像、絞首刑にされては生まれ変わる均質な粘土人間など、繰り返されるスターリン主義政権や止まぬ粛清を、時代遅れギリギリな分かり易いメタファーの連続で魅せる。

この映画が作られた1990年当時の空気感もわかる一作。
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