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定職/就職のmygのレビュー・感想・評価

定職/就職(1961年製作の映画)
4.5
カフェでの見よう見まねにラッキー手つなぎ、社会人初日の明け方の列車(どんな郊外だ)の車窓の薄い太陽、パリパリのトレンチコート-そんなキラキラしさを鮮やかに切り取りながら有象無象ひしめくオフィスにいきなりサブキャラの生活のクローズアップ描写で甘さを許さないさまが最高。オペラおじさんのここでしか輝けない感はここぞの大晦日パーティーの乱痴気騒ぎに肥大化して、嗚呼サラリーマン!ってなっちゃう。
あと息子の就職試験同伴の滑稽な婦人が壮麗なホールで佇むとこ、一瞬そのキャラクターを剥がしてまた戻るのも好きだった
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