上映中の2時間、ずっと倦怠感を伴ってる感覚。
忘れられない一本になりました。
前半は7年間誘拐監禁されていた主人公と、その間に生まれた子供・ジャックが「ルーム」を脱出するサスペンス。
後半は逃げ出してからの生活について。
家族、社会、色んな色んな軋轢で本当に恐ろしいのは後半。
最初にジャックが登場した時、髪も睫毛も長くてあまりにかわいいので、実際は女の子なんじゃないかってずっと心に引っかかってて。
終盤グランマに長い髪を切ってもらった後、ああ、本当に男の子なんだなあと。
あの瞬間にジャックは呪縛から放たれた気がして、涙が出ました。
観終わった後、隣のカップルが「結局解決してないこと多くない？グランパがジャックの目を見れないとかさ。」って話してたんですが、本当にその通りで、現実は曖昧で答えが出ないことばっかり。
2人は命懸けで「ルーム」を出る。
でもその後ジャックはたまに、監禁されていた「ルーム」に戻りたいと話す。
最後にやっと「グッバイ、ルーム」と言えて、世界の大きさを知る。
それでも闘いはまだまだ続く。
自分がもし母になれたら、自分にもし子供ができたら、新しい気持ちでもう1度観たいと思います。
