「はじめまして、世界」
施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャックと、母親ジョイ。
彼女はオールド・ニックによって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。
ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。
当たり前に広がる自分の頭の上にある青空が、こんなにも綺麗なモノだったんだと思った。
7年間、彼にとって小さな部屋が世界の全てだった。
本物は母1人だった。
そして、母は、恨むべき相手との間に生まれた息子。
だけど、彼だけが生きる糧だったんだと思った。
脱出を決意した時、どうか息子だけでも、、、と願う母の愛が溢れていた。
生きることを諦めなかった親子が部屋の外に出て、改めて生きる場所になった世界は彼らにどう映るのだろう。
綺麗なものばかりじゃない世界だけど、広く、広く、色々な可能性に道溢れた世界。
私たちが生きているのはそんな世界なんだ。
