ルームのkanaのネタバレレビュー・内容・結末

やっと見れた。
逃走劇かと思ったら、結構早い段階で逃げ出せて、逃げた後の心理的トラウマを描く作品だった。
ジャックにとってはこれから世界を知って行くけど、ママはこれまでの世界を知っていただけに負担が大きいなぁ、、って辛かった。
知っていた世界がガラッと変わっていて、自分だけ置いてきぼりにされてたような感覚で私が想像できないぐらい怖かっただろうなぁ、、
まずさ、やっと家に帰ってこれたと思ったら両親が離婚してママには新しいパートナーがいるんだもんなぁ、、、
何とか理解できても感情は追いつかないよ。

ママが精神的に苦しんでるのを見てるジャックもすごく辛いトラウマを植え付けられて、大人になってからこの子はどうなるんだろうって心配になった。
それでも、ジャックが「へやに戻りたい」って言うたびに、あの監禁生活で母親は一切ジャックに精神的負担をかけずに安心させて守ってきたんだなぁ、、って思った。
できるだけ"あいつ"との接触を避けて、我が子を守ってきたんだ、って思った。
すごく悲しい物語だけど、きっと世界のどこかで起こってることかもしれない。救われない人も残念だけどいるんだ。

とても悲しくなるけど、だからこそ私自身、これまで心配もなく娯楽で映画を観れている環境に感謝しないといけないと思った。
こどもたちが何の不安もなくのびのびと育つような世界が来るといいなぁ、、、。
まずは身近から。ジャックのママのように愛情で包める大人になりたいと思った。