ざわゾンビ

ルームのざわゾンビのネタバレレビュー・内容・結末

ルーム(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

女子高生時分に誘拐され、犯人の男の家の裏の納屋(ルーム)に閉じ込められた女性と、その男に孕まされ、生まれてきた男の子。

これだけ見ると子供に対する母親の見方に凄く不安を覚えてしまうんですが、なんのこたぁない、つえぇんすよ愛が。

世間と隔絶されたルームで、二人っきりの生活。
ジャック(男の子)はTVで見る世界を現実とは思えない。
そんな日々が続く中、母親の機転で決死の脱出。
そして出会う、ルームの天窓越しとは違う、はじめての世界。
脱出後は安寧の日々が待っているかと思いきや、そうもいかない。
世間との乖離、人との軋轢。
母子が、いや、ジャックがルームで過ごした時間は、あまりにも長過ぎた。

それでも少しずつ、少しずつ、本当の日常を取り戻していく二人。

誰もが心打たれるであろう感動のラストで、過去の彼の全てであったルームに戻り、家具や人形、あらゆる物に名前をつけていたジャックは、それらに別れを告げる。
母親と、共に。

"Say bye to room, Ma."
"Bye, Room."

んー!パーフェクト!