このレビューはネタバレを含みます
すごくすごく引き込まれてしまいました。
ジャックの一挙一動に目を奪われるというか。
"本物"に見えました。
外の世界を初めて見たときの表情。
あれもこれも全部本物に出会ったときのジャックの演技が素晴らしい。
そして考えさせられました。
部屋から出られてハッピーエンドじゃない。
世界はそこから始まる。
最初はジャックが馴染めないんじゃないかと心配でしたが次第に母親の苦悩が顕著になり胸が苦しくなったり。
でも最後まで観たときにああもう大丈夫、と思えました。
先が見えないほど広かったあの部屋はもう縮んでしまった。
おはようと呼びかけていたあの部屋にバイバイを告げたジャック。
もう大丈夫。
とても濃密な作品でした。