この映画見てすぐに私は2008年オーストリアで起きたフリッツル事件を思い出した。
実父による娘への24年に渡る暴行監禁で、7回の出産を余儀無くされた。その事件を思い浮かべながら、今回の映画を鑑賞しました。
長年に渡り監禁される事、レイプ犯しか頼ることが出来ない事、全てが想像しかねる状況で、どれほど自分を信じ強く生きなければいけないのか...
只 この映画は子供の目線で話が進むので、恨みや悲壮感はあまり無い。
無垢な子供の心に助けられる母の姿、そして救出された後の様々な戸惑いが描かれているが、実際はこの何十倍も大変に違いない。
主人公ジャックがとても可愛くて健気で愛くるしい。
彼はそこに置かれる状況が自分の世界の全て。
ジャックが初めて外の世界を知った時の驚きなど、とても演技が上手でびっくり。
マスコミの、一見気遣いを見せながらの容赦無い質問。
私達は何か事件があると野次馬的に傍観しがちだけど、本当に当人達のことを考えられる人でありたいなぁという気持ちになりました。
映画ではハッピーエンドで良かった。
愛と信頼の力は偉大だ。どんな事件や物事も、最終的には愛の力で癒されるのだと思います。
