れいな

ルームのれいなのネタバレレビュー・内容・結末

ルーム(2015年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

テーマがたくさんあって、重たい話だった。前半が暗い部屋の生活を描いていたため、後半の外の世界がすごく明るく感じた。ジャックが無事に外に出ることができて、母親のジョイも助かって、2人が再会するところはウルっときた。でも、明るい外の世界に出たことが全てにおいて幸せではなくて、ジャックは5歳にして生まれて初めての世界に戸惑い、ずっと部屋の中のままの方がよかったんじゃないのか?部屋に戻りたい、と思うような気持ちや、これが正しかったのだろうかという母親の葛藤、そして被害者自身だけではなく、被害者の家族も当事者として被害を受けているという重たさもあった。物語全体がリアルみを帯びていて見ていてつらい気持ちになった。が、最後はジャックも友だちが出来て、ジョイも元気になりつつあり良い終わり方だったように思う。レオおじさんがめちゃくちゃいい人。そしてジャック役の子は演技が上手すぎてものすごく引き込まれた。
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