ポスターのシーンがどこなのかと思いながら観ていたんだけど、全然後の方なんだね。
"ルーム"の中の話と外の話が丁度半分くらいで、"普通"に生きる事の難しさを多方面から考えさせられた。
ルームから出ることがゴールではなく、社会に生きる人間としての生活のスタート。
変化に対応するのは大人の方が難しい。
前半、あんなに広く何でもできそうに見えていた部屋が、後半、こんなに狭く小さく見えるものかと。
撮り方だけじゃなくて、そこが確かに2人が生きる1つの世界だったことが伺えてゾッとした。
今私が住んでいる家が、正方形で。
多分同じくらいのサイズ感なんじゃないかなぁと思うんだけど。
これを観たのが3月中旬で、自粛中丸3日外に出ない…とかやってると、ジョイのとにかく外へ!という気持ち(彼女は守るものがあり危害を加えられているわけだからそれだけじゃないけど)も、常に大切なものに手が届きママと一緒にいられる心地良さを感じてしまうジャックの気持ちも、何となくリアルに感じてしまって苦しい。
好きだったのは、車のシーン。
外に出る時と、パトカーと。
ママに教えられたことをきちんと守ろうとするジャックが愛おしかった。