ルームの作品情報・感想・評価

ルーム2015年製作の映画)

Room

上映日:2016年04月08日

製作国:

上映時間:118分

3.9

あらすじ

突然の監禁から 7 年の時が経ち、母は全てを賭けた脱出を決意する。奪われた人 生を取り戻すために、何より〈部屋〉しか知らない息子に、〈本当の世界〉をみせるために―。衝撃に胸をつかれ、生きる輝きに嗚咽が漏れる、世紀の愛の物語。

「ルーム」に投稿された感想・評価

me

meの感想・評価

5.0
閉鎖された「ルーム」でただ生きること、暮らすことだけをしてきた2人。
そこには狭い世界だからこそ生まれる、濃密な時間が流れていた。

ジャックは朝、家中の物に、おはようと言ってまわる。
手作りの人形、おもちゃで一人遊びも得意。
世界を知らないので、たいていの物は魔法の仕業だと思ってる。

決して無理しているわけではなく、楽しそうに、自分の生活を語るジャックが素敵で、思わず魅入ってしまった。

こんな姿を見たら、決して、彼を不幸だったと決めつけることはできない。





子どもは母親ように誘拐されたわけじゃなく、外の世界を知らない=先入観を持たないから
どんなに小さな世界であれ、産まれ育ったそこは、大好きなママといつも一緒の 壮大な場所《ルーム》であったのかもしれない。


だから、そこを出た後もジャックは時々恋しくなる。

戻りたくなる、と言っていた。
思い入れがたっぷり詰まっているルームに…

まるで、故郷を懐かしむように。

そんなふうに思えるのは、与えられたのが限られた場所、物であっても その中で五感を研ぎ澄ませて感じること、生きることを立派にしてきた証拠。
それは母親の努力と、この子の才能だと思う。

ルームで起きたのは悲しいことばかりではない。ジャックにとっては楽しいことも同じくらい、きっとそれ以上あった。


そして一度世界に出た後 ルームに戻ってきてびっくり。
「縮んじゃったの?」って。
ココはこんなにも狭かったんだな、と感じる。

まるで 小さい頃遊んでいた公園に大人になって行て、遊具の小ささに驚くように。


それにしても ジョイは、自分が悲惨な体験をした現場に よくぞジャックを連れて行ってあげられたなと思う。とても勇気がある。

少し名残惜しそうにルームにサヨナラを言う姿を見て、複雑な思いに駆られていたのだろうけど…
きっと連れて来て良かったと感じていただろう。



バターみたいに薄く伸びてる広い世界。
という表現が頭に残ってる。
外の世界は見るもの、触るもの、感じることが多すぎて時間が足りない。
目まぐるしいスピードでたくさんのことが起きる。

私が当たり前に感じているこの世界が、ジャックの目で見ると全然違って見えている。もぎたての果物みたいに、とてもみずみずしい。

戸惑いはあっても、どんどん環境に慣れていく。
きっとすぐにこれが当たり前になる。
子どもの順応力のたくましさを感じた。


母親が、ジャックのようにいかないのは当たり前だけど
監獄の中でもきちんと生活しているところが素晴らしかった。
時々絶望感で鬱状態になり「ぬけがら」になることはあっても、
運動不足にならないようにストレッチをしたり走ったり、お風呂に入ったり、
誕生日にはケーキを作って、寝る前には歌をうたう。
子どもをなんとかして「まとも」に「普通」に育てたい。守りたい。
そんな強い意志が感じられた。
目的があったからこそ生きてこられた。
ジャックは彼女に必要だった。
母親としての責任、という言葉で責める心ないインタビュアーの質問には、こちらまでがっくり来た。


家に無事帰った時、彼女の部屋は17歳の時のまま。…切ない。
同級生達と自分を比べて惨めになったり。
人の目にさらされて困惑する。
落ち着いて考えられるようになったからこそ苦悩は耐えなくて、
それはもしかすると囚われの身だった時よりも、痛みが大きいように思えた。

解放されて終わり、ではなくその後の続いていく生活までしっかり描かれていてとても見応えがあった。

優しい人たちの中でゆっくりと再生していく様子にホッとしながら、観終えた。


誘拐、監禁、レイプ、出産というエグい内容ながらも、特に印象に残ったのはジャックの素敵な感受性だった。
キラキラと輝くとてもいい作品だった。
uemi

uemiの感想・評価

4.0
コメント難しい。
ひっどい話、で終わる話ではない。身近に起こっていても不思議でない。とてもリアリティあり。
余計に子供が愛おしい。
良いけど、なんか苦手
このテーマ題材で制作したら、当然こうなるだろうなぁという範囲を、できるだけカバーしている印象で丁寧な作り。
無垢な子供目線が多い構図をとっていて、可能な限りキレイにまとめ上げていますし、犯罪被害者の立場を知る入門のような感じを受けます。
実際の事件を基に、映画化。

救出後の人生も千差万別だとは思いますが、実際に長年監禁されて逃げ出した人のニュースと比べてしまうと、本作とは見た瞬間から表情が違うと感じ、演技との溝の大きさを鑑賞しながらずっと感じてしまいました。

前向きでキレイに仕上げた、生温さに、この終わり方で良いのかなぁと、釈然としないものが残ります。この題材にしては軽すぎるような。
本来のテーマは、親子の距離とか、子供のために強くなった母。というテーマで、そこを見ると良いのだと思いますが。

ですが、「部屋縮んだの?」の台詞にはホッとさせられました。
0821

0821の感想・評価

4.0
お子様の目線で語られて、恨みや憎しみを前面に押し出さない。ショッキングな事件そのものではなく、母と子の生き様を軸に描いた映画であった。しかしそのお子様に共感できるかと思えばまったく出来なくて困った。空を見ても私の頭の中は真っ白で「?」が飛んでいた。彼の心情は容易く理解出来ないことだけは理解した。
ただ母を見ては涙。理不尽な日々が山ほど想像できて、困った。

このレビューはネタバレを含みます

こういう内容の映画が観たかった。
無駄なシーンが多いかな?
監禁部屋での家事のシーンとか多すぎると思う。全部終わってそのシーンがなぜ必要だったのかわかりません。
そんなシーンよりもうちょっと人間性が出てるシーンが観たかった。
外に出てからの家族との再会など。7年間の空白の時間や変化、家族がどのように接していくのかなど一番観たいところですよね。
監禁されてるシーンだったり、子どもが脱走するときのドキドキ感もほぼなかったと思います。
犯人がこわいというより新しく目にした風景などが新鮮といったような表現の仕方だったので ? となりました。
こわさの方が勝る状況なのでは?
淡々としすぎてるのかなと思います。
もっと苦しんでいるはずなのにそこが表現されていなくて伝わってこないので残念。
しかし外に出たあとの子どもと母親の再会のシーンは涙がでました。

吹替で観たのですが子どもの吹替があっていない。
アホみたいな喋り方で緊張感とか全く感じられない。
ともも

とももの感想・評価

3.0
恐ろしい。実際ありそうだから恐ろしい。
p

pの感想・評価

-
I love you grandmaにうるっときた
komomizo

komomizoの感想・評価

3.9

うーーーん。

この映画の感想って大体の人が「部屋」から出てからの「リアル」と暮らしていく事が大変なんだ、ってな事を書いてるけど、僕はそれよりも「オールド ニック」や「ジィジ」「バァバ」「レオ」、そして「ジャック」が「ジョイ」に対してどの様な感情や愛情を抱いているのか、そしてジョイはどうしたいのか、どうしたかったのか、幸せって何なのか。それぞれの感情や心情が気になった。

人は誰でも「変わる」事に凄く抵抗を感じるけれど、それはその先が今よりももっと良くなるかどうか分からないから抵抗を感じるのだと思う。そう、ジャックは特に。(そこもこの映画の見どころ。)

でもジョイは違う。
明らかに「ルーム」の前と世界と「ルーム」の世界は違うし不自由だと分かってる。なのに、彼女は苦しんでいた。

そう、その彼女の心情こそがこの映画の一番大切な部分なのじゃないかなと。


で、パーカー巡査 かっこいいよね^_^あーゆう人になりたい。
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