Qちゃん

マダム・フローレンス! 夢見るふたりのQちゃんのレビュー・感想・評価

3.5
「偉大なるマルグリット」と同じく、”史上最悪のオペラ歌手”フローレンスフォスタージェンキンスの映画。こっちの方がコミカルかつライトめに作られてる。

わざわざ年の釣り合わないメリル・ストリープとヒューグラントを起用したのが不思議でなんでこのキャスティングと思ったけど、ポスターの感じからも、ヒューグラントのお茶目さとメリル・ストリープの天然ぽい可愛らしさのキャラクター重視での採用かーと納得。結果的にわざわざ特殊メイクしてまでこの採用にして正解だったんじゃないかと。

「偉大なるマルグリット」では金とメンツが掛かってるからとか面白がってだったりで、彼女をサポートしてる人たちにあんまり愛がなかったけど、本作ではヒュー演じる旦那も、ピアニストのコズメも、観客も、基本みんな愛があってすごくあったかかった。いかにも教養がなく下品な雰囲気だったあのヒトのカーネギー対応に涙出た。。😢

この題材だとどうしてもこういう展開避けられないというところ通ってたけど、ラストも含めて愛に溢れた作品で、マルグリットの方より断然こっちが好き。

ぶっちゃけメリルのフローレンスは歌声そこまで酷くないかも。まだ聴ける。マルグリットの方が音痴度高かったし、マルグリットの時は夜の女王のアリアで私も悪いけど笑っちゃった。でもあっちの方が本気度と必死度は出てた気がする。どっちが実際に近いのか。。ラストの古いレコーディング聞く限りはどっちか言うとマルグリットなのかなぁ。。
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