フローレンスがショパンの曲をピアニストと連弾するシーンからヒューグラント扮する「夫」が「ガールフレンド」と川辺に寝そべっているショットになる時に自然と音楽がジャズアレンジになるのがいい。あとは特に何もない。権力を持つ金持ちのご婦人はいろんな意味で恐ろしい、ということを再認識したぐらい。金も権力も持っていなかったら単なる「音痴のBBA」として嘲笑され、音源が残ることもないし、ましてや映画にもならない。
ただね、音痴って本当は、歌を上手く歌えることより、その人の個性がずっと出て、チャーミングだと思うんですがね。だからこそ映画にもなったと思うわけです。
