ぴよまろ

金メダル男のぴよまろのレビュー・感想・評価

金メダル男(2016年製作の映画)
3.4
内村光良原作脚本監督主演作品。舞台「東京オリンピック生まれの男」の映画化作品。
金メダル=一等賞をとることにとりつかれた主人公が、栄光と挫折を繰り返し、数々の出会いと別れを経験し、諦めない半生を描いた、コメディ&ドラマ作品。

内村さんの一人舞台が原作だけあって、とても内村さんの作家性と人となりが出た作品。映画としてみると凡庸ではあるものの、登場人物一人一人への愛が感じられ、物語的を通して語られている失敗してもあきらめない心と、人はどんな小さなことにでも幸せを感じられるということが、感じられました。

前半が前フリにしかなっておらず、昭和ノスタルジー的な小ネタもわざとらしいので、正直退屈でした。が、後半、内村さんが主演になってから(無人島から)は、伏線の回収&大人としての辛させつなさ&本人の魅力もあって、とてもよかったです。それまで出会った人々が、それぞれの道を歩んでいるということが、直接的間接的に触れられる展開も、内村さんの優しさにあふれていてよかったです。(特に竹岡くん)

映画作品としてみるか内村光良作品としてみるかで感想が変わると思いますが、少なくとも、みた後の幸福感は感じられる作品だと思います。
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