Same

CUB/カブ 戦慄のサマーキャンプのSameのレビュー・感想・評価

3.1
ぬるいところもありますが概ね好きです。

カブ隊(ボーイスカウト)の一行がキャンプのために向かった森には、森の木々と機械を組み合わせた自家製殺人遊具で、人間を狩る危険なやつがいた、という映画です。

冒頭、植物が回転する現代アートみたいな謎のマシンをチラ見せしてきて、おおっ!と思わせます。

そのあとからゆっくりと、主人公の少年サムのキャラクターやカブ隊のメンバー、隊長、副隊長などおそらく血祭りにあげられるであろうメンバー紹介を終えるとトラックで森に向かいます。

この辺までは良くある展開を思わせますが、後半から結末へ向けて良くも悪くも思ってたのと違う方へ展開しました。

フランス人のダメヤンキー(フランス人ヤンキーもジャージ着用なのね笑)2人が、本来カブ隊がキャンプ地にする予定だった野原でバギーを乗り回して遊んでいて、カブ隊と一悶着あり、そのせいでカブ隊は危険な森の奥へと踏み込んでしまうのですが、一悶着あった翌日もずっとガソリンが切れるまで無邪気にバギーを乗り回して遊んでいて笑、娯楽のないど田舎のヤンキーはかわいいですなあ。

森に巣食う謎の殺人者の正体が徐々に見えてくる後半に、ようやく手作り殺人遊具によるゴアシーンが出てきます。
蜂の巣を使ったトラップと丸太二段倒しのトラップはいいですねー!すごく丁寧な仕事を感じます。スイッチが入ると球が転がって次の仕掛けが動作するピタゴラスイッチ感がたまりません。

あいつらがなんなのかはまあこのままでいいのですが、サムの過去の掘り下げは、あの結末なのなら必要だったかなあ。
犬のくだりで断片的に見えてきていて、あのあたりがミスリードを誘ってたんでしょうけど。

ちょっと展開や落とし前の付け方がぬるい感じがしましたが、映像や殺人装置の良さで概ね楽しくみられました。
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