れこーど

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のれこーどのレビュー・感想・評価

4.0
この人(ダルトン・トランボ氏)、カッコいいわ!めちゃくちゃカッコいい。こういう生き方したいと本気で思う。
自らの信念から共産思想に入れ込んだが、やがてその事が彼から仕事や社会的地位を奪っていく。冷戦の時代が到来すると、思想偏見、反共、赤狩りに満ちた映画界、ひいてはアメリカ社会に彼は立ち向かう。
家族を愛し、仕事を愛し、自分の信念を貫いた男の話。

芸術性(自分の作りたいもの)と商業性のバランスを見事に取っている。綱渡りの人生。

文化は麻薬だと言った人がいるが、良い意味でならまさしく彼はそれを武器に戦った英雄だろう。

この映画はアメリカの恥部を描いているのだが、日本もこうならないようにしたいと切に願うばかりである。
大人な映画なので30代以降の男性にオススメします。



ちなみにローマの休日で真実の口に手を入れるのは、脚本通りだが、袖に手を隠すのはペックのアドリブだったそうです。(おそらくこの逸話知ってて描いてますよね。)
れこーど

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