アリスinムビチケ図鑑

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のアリスinムビチケ図鑑のレビュー・感想・評価

4.5
6月7日、今日でFilmarksを始めてまる1年が経ちました✨😄

折角の一年生卒業レビューなので、
数々の名作映画の脚本を手掛けた人の人生のストーリー。
"トランボ ハリウッドに最も嫌われた男"を選んでみました❣️


"ダルトン・トランボ"は言わずも知れたハリウッドきっての優秀な脚本家。

ハリウッド10と呼ばれる程の実力を持ち数々の作品を手掛けるも、
ソ連との冷戦時代の為赤狩りでブラック・リスト入りをし、
裁判の末、拘留されてしまいます。

出所後、"ロバート・リッチ"と名を偽り、B級映画会社の仕事を安価で引き受けますが、
100ページを3日で仕上げ、週7日、1日18時間と言う膨大な仕事量に流石のトランボも手が回らなくなって行きます。

そこで考えたのが、
トランボが仕事の依頼を受け、脚本家に回し、
彼等に書かせたものを吟味して手直しをすると言うもの。
そして、家を単なる職場では無く家族を巻き込んでの会社へと作り替える事でした。

彼が仲間に招き入れたメンバーは、
"イアン・M・ハンター "
"アルヴァ・ベッシー"
"エイドリアン・スコット"
"アーレン・ハード"
"リング・ラードナー・Jr"
"アルバート・マルツ"
以上の6名、何もアカデミー賞候補に挙がった優秀な脚本家ばかりでした。

ヘッダ・ホッパー、スティーブ・マックイーンを筆頭に、
民主主義を振りかざしブラック・リストの作成に加担する委員会が、幾度もトランボの前に立ちはだかります。
ですが、トランボ達脚本家の勢いは衰えるどころか益々勢い付き、
トランボの書いた『黒い牡牛』が遂にはアカデミー賞を受賞すると言う快挙を成し遂げます…。


数々の有名な作品や俳優さんが登場し映画ファンならそれだけでもかなり熱いと思いますが、
実際の映画フィルムが流れたりもするので見応えもあり心が踊ります。

グレゴリー・ペック、 スティーブ・マックイーン、 カーク・ダグラス、 ハンフリー・ボガート、ダニー・ケイ等の名前や画像が流れたり、
映画のシーンも、
スパルタカス、ローマの休日、黒い牡牛などのシーンも流れます。


『ローマの休日』は、トランボが名前を伏せて "王女と無骨者"と言うタイトルで書き、
友人の名前で発表をして貰いアカデミー賞を取った何年もの後にトランボ著と世間に明かした映画です。

『黒い牡牛』も更にアカデミー賞を受賞し、
更にはカンヌ映画祭で審査員特別グランプリなど3つの賞を『ジョニーは戦場に行った』が取ると言う快挙を成し遂げています。

有名な作品としては、キューブリック監督、カーク・ダグラス主演の『スパルタカス』や、
ポール・ニューマン主演の『栄光への脱出』、
スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの『パピヨン』も手掛けています。

他にも
「ジョーという名の男 A Guy Named Joe」
「東京上空三十秒 Thirty Second Over Tokyo」
「素晴らしき哉、人生!It's A Wonderful Life」
「ダラスの熱い日 Executive Action」

などなど…挙げきれない程沢山の作品に携わっています。
(中には、ロバート・リッチで携わった作品も多数あります)


黒い牡牛で賞を受賞した数年後に、
"ブラックリスト"と言う"実態無きリストの恐怖"は去り、言論の自由が保障されますが、
プロパガンダ的背景によって支配され、
多くの人が犠牲になり命を落としたり才能を潰された哀しい事実は変えられません。

それでもトランボ達の様な余りある才能を歴史の渦に葬り去られなくて本当に良かったと一映画ファンとして感謝しています。


主義主張の違いはあれど、"人権"や"表現の自由"をプロパカンダを理由に奪ってならない、と感じました。

劇中トランボの言葉で
『世界には無知で怒りに満ちた人が沢山いる』
とありましたが、
いつの時代もプロパカンダや噂に流されてしまう人々が溢れていますが、
せめて、私達は人に流されること無く自分で考え、自分の意思で動ける人でありたいですね♪😊


長くなりましたが、
皆さんのお陰で、なんとかフィルマ1年生を無事終える事が出来ました♪

皆さんからの沢山の"いーね"や"フォロー"、暖かいコメントが力になり、
レビューを書く励みにさせて貰っています。

ありがとうございます💓

来年の今日、2周年レビューが上げれる様頑張りたいと思いますので、
今後も仲良くして頂けると嬉しいです😆
どうぞよろしくお願いします🌟