FATMAX夜食のデブロード

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のFATMAX夜食のデブロードのレビュー・感想・評価

3.8
プレイキング・バッド流れでブライアン・クランストン案件を気にするようになったら個人的女優殿堂入りダイアン・レインも出てるっていう理由だけで借りた作品は、映画史の一片を知る事が出来たという結構な拾い物という結果になり満足満足。

伝記モノとしてはエモーショナルというよりも堅実な作りだが、この人の人生そのものが強烈にエモーショナルなので飽きる印象は無かった。

これだけ断罪され陥れられ苦悩しながらも強い意志を持って立ち上がり、信念を曲げず生きる人はそうそう居ないだろう。

しかも今時の社会で散見される様な 過激な文言で信者を煽り敵認定すれば叩くだけの過激派と違い、ブレはしないが時に硬軟使い分けてクレバーに立ち回る姿には「お見事!」と拍手したくなる。

しかしこれだけアメリカ映画界に貢献した人物だったのだな、と改めて知る事が出来てありがたい気分であった。

正直言って映画自体に特筆する程目新しい演出等はあるかと言えば…まぁ無いw
ジャンル的に興味が無ければオススメし難い感じではある。
(そこら辺が採点の分かれ道な気がする)

だがダルトン・トランボという人物を検索してみて興味を持ったなら観てみてはいかがだろうか。
…って薦め方が無難かなw


にしても【パピヨン】オリジナル版の冒頭で受刑者を前に堂々と犯罪者の人権否定を叩きつけるあの人が当人とは知らなかったなぁ。

あ!
やっぱダイアン・レインはイイぞ!
(↑〆がコレで良いのかオイ!!)