ダメハム

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男のダメハムのレビュー・感想・評価

4.8
2015年のジェイ・ローチ監督作品。
いやあ、素晴らしい映画だった。ジョン・ウェインや、『打撃王』『誰が為に鐘は鳴る』のサム・ウッド監督など自分の大好きな映画人が、赤狩りの最前線で仲間を非難して追い込む姿が悲しかったね。映画に命を懸けてる人たちの思い、とりわけダルトン・トランボの人となりが十分伝わった。

友人の裏切り、仕事仲間との友情、家族とのわだかまりの苦悩と葛藤を、一切だれることなく描き切った手腕は見事だと思う。ラストのスピーチが本当に素晴らしい。でも、彼の共産主義者としての信条をもっと掘り下げてほしかったかな。

2日前に見た『黒い牡牛』のエピソードも見ることができて満足。そして自分の中でカーク・ダグラスの株がめっちゃ上がった。かっこいいなあ。
ダメハム

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