藤田武彦

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男の藤田武彦のレビュー・感想・評価

3.0
不屈の脚本家トランボ。
ローマの休日の真の作者。

赤狩りを受けながらも、匿名で脚本を書き続ける。
そして、奴隷剣闘士の反乱を描く、大作スパルタカスを書き上げる。
(剣闘士役のカーク・ダグラスが子供のように小柄なのは、年少者の象徴では)

トランボは言う。
「ブラックリストは悪の時代でした。
 誰もが追い込まれ、意に反したことを言わされ、やらされたからです。」

共産主義者を調べる非米活動委員会を指して、
「なぜ彼らを調べるものがいないのか」

その一方、語る理由をこう言います。
「誰かを傷つけるためではない。傷を修復するため。」

現代でも、言葉狩りやヘイトスピーチといった問題が生じ得ます。
どう立ち向かうのか、この映画から学べるところがあるかもしれません。

ダイアン・レインとエル・ファニングの美しさも印象的。
藤田武彦

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