ディビッド・リンチの邪悪なEテレ。
歌のお姉さんが悪夢のABCの歌を血塗れで歌ってくれる。アニメ部分など60年代とは思えないほどに斬新。
ツインピークスreturnが凄すぎて、リンチ熱に浮かされて観賞。22才のときの作品らしいが、この頃からシュールコメディの精神はできていた。
とにかく、こんな邪悪なギャグセンスは他に類を見ない。色んな悪趣味監督やシュールレアリストはいるが、リンチだけがメジャーになった。何故なのか、ずっと考えていたけど、この初期作品を観て少し納得した。
彼はとてもメジャーでベタなものを無限悪夢に変える。とにかく入りやすい在り来たりな題材を美しく腐らせるのが上手。それが他の監督にはないセンスであり、キャッチーな所だと思う。
とりあえずツインピークスreturnsは最高級です。