前から気になっていてやっと見れた！
「クソ野郎と美しき世界」を見た流れで、今度は「美しくもキモい純愛」
ポップなコメディかと思って見始めたら、様子が違った…
純愛って、当人に言われたら否定する権利は誰にもないし、人を好きになる気持ちってそんな簡単にコントロールできないのは、わかる。
わかるけど、お願いだからやめて。って何度も心の中で思った。笑
親友のパパを好きになるマヤ(安藤輪子)が、もう絶妙に嫌だった。
猪突猛進な性格が全部悪い方向に働いていく。
ちょっと高めの猫なで声も、自分と彼のことだけしか考えていない発言も、親友の言葉を間に受けすぎるところも、全部嫌。
自分の父親が、娘の親友なのに加えてこんなめんどくさい女に気持ち持ってかれたとしたら、絶望や失望、どんな言葉でその気持ちを表現したら良いのか想像できない。
娘の妙子(岸井ゆきの)が、マヤの行動に対してイラっとする姿、ドン引きする姿がすばらしい。
母のミドリ(石橋けい)の生気の無さもまた、すばらしい。
ラストシーンで妙子は、
「全部マヤが引き起こしたことなんだからしょうがないよ。」と言う。
恐らく願いを込めて言ったであろうこの嫌なお話の結末。
そのセリフをふまえて、迎えた本当のラストにまたイラっとさせられた。笑
ふぅ、面白い作品でした。
