踊る猫

踊る猫の感想・レビュー

2017/02/08
愛しき人生のつくりかた(2015年製作の映画)
4.2
結果的には高評価になったのだけれど、なかなか悩ましい。もう少し時間を掛けてパパのマザコンぶりや夫婦の不仲、お婆ちゃんと孫の触れ合い、同居人の事情などを丁寧に描けばもっと良くなったのではないかと惜しまれる。その意味ではカラッとした感動をこそ与えれど、観終えた後になにも残らない映画なのかもしれない。とは言えところどころ気が利いており、フランス人ならではの(?)エスプリを発揮させた映画であるとも思われる。台詞回しも悪くはないし、チョコバーを薦める店員の存在感がハードボイルドでそのあたりもあってこの点数になった。このコンパクトさだからこそ魅力があるのかもしれない反面、もっと丁寧に時間を掛けるべき素材でもあったのではないかと思ってしまうのは、あるいは如何にも「お涙頂戴」的な演出が過剰な映画に慣れてしまった人間だから持ってしまう我儘なのかもしれないのだが……?