プライム無料終わるし見とくか。ぐらいの熱で見て、まあ面白かったけど植民地もの断トツのヒット(動員数1270万人、ちなみに次位が『密偵』2016の750万人)、というほどには個人的には嵌りませんで。
物語構図が作為的すぎ、そのプロットに追われてせっかくの俳優陣が力を余したまま終わるのが残念というか……まあオ・ダルスは良い感じに充実してたけど、それも派手演出による加点が大きいしねえ。
そもそも、たとえばイ・ジョンジェだけに光をあてればいいところをハ・ジョンウにもチョン・ジヒョンにも、って八方美人的にバランスとろうとしてません？
現に母国での興行成績では見劣っている以上、あんまり声高に言い募るような感想ではないですが、『密偵』も起用したスターの数では同じようなものながら、やっぱりソン・ガンホの印象が第一に残る作りになってると思うんですよ。
コン・ユは引き立て役にまわるし、イ・ビョンホンに至っては最初から短時間でおいしい感じで下がりますんで、って脚本。
映画としてのまとまり、という点では個人的にはあっちに軍配あげます(ここで「オム・テグが好きなだけだろ」と野次が飛んでも否定はできない)。
とはいえ、韓国映画史においてこの作品の動員数が示したなりの意味はあったんだとも思う(何匹目かのドジョウを狙って惨敗した作品もすぐ思い出せるわけで)。
