赤いジャケット

メディテラニアン・ブルーの赤いジャケットのレビュー・感想・評価

メディテラニアン・ブルー(2012年製作の映画)
1.5
色々書きたい事があるけど
とりあえず、感想としては
一言で書くと、面白くない映画だった
まず、本作はスペイン映画
なのに、登場人物は一部を除いて英語でセリフを話している
これは多分、英語圏での配給を意識しての事なんだろうけど
オンラインデータベースであるIMDbを見る限り、ドミニカ国際映画祭での上映しか実績が無い
どういう事?なぜ日本でDVDリリースされた?
日本でウケると判断した人がいるって事なんでしょうけど
それって、何だ?
と思った時に
ああ、アレかもと思い当たった
本作のプロットを大まかに書くと、都会で行き場を無くしたヤクザ者たちが太陽の照りつけるリゾート地へ渡ってドンパチ
そう、アレですね
北野武の第四回監督作品である映画【ソナチネ】
本作が世界に先んじて日本でリリースされたのは、映画【ソナチネ】を生んだ国だから
話しも似てるし、これはウケるぞ
だからといって映画【ソナチネ】をオマージュした演出も感じない
いや、本当
謎です
日本でだけリリースされてるのが
ああ、アレかも
本作の主人公は行きがかりではあるけど泥棒、その相棒にガンマン、行動を共にするセクシー美女
そして謎のすご腕のイケメン
そう、アレですね
モンキー・パンチ原作のアニメ【ルパン三世】
本作が世界に先んじて日本でリリースされたのは、アニメ【ルパン三世】を生んだ国だから
いやー、無理だな
全然違うもん
おそらく本作唯一のウリはトニー・タランティーノが出演しているという事
あの映画監督クエンティン・タランティーノの実父ですね
だからと言って映画の内容に対してプラスに働いたかと言うと、疑問
つうか英語しか話せないトニー・タランティーノに合わせて、他の俳優も英語を喋らせたんじゃないのかな?
それでもラストのドンパチは良かったというか、救いかも
今時珍しいオールド・スクールな銃撃戦で敵味方入り乱れての撃ち合い
ここは興味深かった
皆んな馬鹿みたいに撃たれて死んでいく
そりゃそうだ、遮蔽物の無い砂浜で撃ち合えばそうなる
これ見方を変えればコントみたいな場面で、そういう意味では北野武的と言えるのかな
まあ、正直な気持ちを書けば
観て良かったというポイントを見つけないとやってられない位、駄目な映画だった
安っぽい芝居にシチュエーション、音楽も過剰すぎるし、これぞB級映画
ちなみに本作のタイトルである【メディテラニアン・ブルー】ですが
「メディテラニアン」が地中海の英語での呼び名みたいなので、「青き地中海」って事みたいですね
タイトルに「青」?!北野武映画っぽい?!
やっぱ意識してたのかな?