ちょこばなな

帰ってきたヒトラーのちょこばななのレビュー・感想・評価

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)
3.5
POVやドキュメンタリー調の映像、様々な視点など撮影に工夫が凝らされ、一般人の出演でさらに映像が真実味を帯びていた。
観客が恐怖の表情を見せると、視聴者も恐怖に体がこわばる。
この映画もプロパガンダなのではないか。

"確固たる世界観で、常に正しい結論が出せる"

異端者を一言で片付けて排除する集団の動き、強い者に反射的に従う人間の心理の表れなど、もはや他人事では無い。
何でも他人任せにしていると、いつか独裁者が現れ、NOと言えない状況になっている、ということが無いように、政治に自分の意見を反映させる努力をするべきだと痛感。

自分が当たり前に使っているものが、発明家の努力と歴史があってこそあるものなのだと気付かされる。
いつでも独裁者は現れる。首相を選ぶということは、首相の行動に自らも責任を持つこと。
ただのコメディじゃなく、沢山の気付きがある貴重な作品。