ばま

帰ってきたヒトラーのばまのレビュー・感想・評価

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)
3.3
気になってた映画をNetflix partyで鑑賞。

劇映画かと思ったら、ヒトラーが現代にタイムスリップしてきて、リアルにインタビューする、
半ドキュメンタリーだった。マイケルムーア的な手法。
“モキュメンタリー”とも違う…
演技とリアルとが混じってて、
映画そのものの作りが面白かった。

これって日本版でやると…誰やろう。
知名度でいうとやっぱ織田信長かな?
「楽市楽座じゃあ〜」つって。

この映画ではヒトラーがちょっと可愛く描かれてるけど、観てるうちにヒトラーのアドバイスとか、国民を守るための志だったり、国のあり方とか、リーダーシップとか、凄くカッコよく見えてくる。
“独裁者”と思ってたけど、「このリーダーシップがあれば、ついてく人も多いわな」って感じた。

もちろんユダヤ人迫害とか暗殺とか怖すぎるし、絶対そんな世界は嫌やけど、この映画観てから、「被害者側だけ観ててもダメだな」って思うことが出来た。

インタビューされるドイツ人は、
結構いまの政治に不満持ってる人もいて、
でも選挙は行ってないって人も多くて、
今の日本と変わらんな、と思う。

最後のテレビ出演のシーンが印象的だわ。
あんなのリアルで観てみたい。
絶対、支持者増えるやん…
それが怖いところでもあるけど。

結局「ついていきたい」って思う人って
喋り方とか出で立ちが9割なんだな。
でもそういう人が独裁政治はじめた時が怖いよね。

イタリア版『帰ってきたムッソリーニ』があるらしい。
ムッソリーニよく知らんけど、ちょっと観てみたいな。似てるのかな…
ばま

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