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Whiplash(原題)のがんがんのレビュー・感想・評価

Whiplash(原題)(2013年製作の映画)
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金曜から配信開始したNetflixオリジナルドラマ「THE EDDY」は観られましたでしょうか?

ララランド、セッション、ファーストマンのデイミアン・チャゼル監督が製作総指揮を務めています。

面白すぎて止められなくて、一気に8話観ちゃいました。


パリのあるジャズクラブのお話。ビジネスとしての音楽の在り方を、様々な人物模様とともに描いています。

主題は「いつ、いかなる時も音楽は私たちのそばにいる」ということ。

楽しい時も、悲しい時も、笑う時も、辛い時と、誰かを失った時も、誰かに出会った時も。どんな時も音楽が其処にある。

星野源も歌ってるんですよね。「始まりは炎や棒切れではなく、音楽だった」


サスペンスの要素を元に、日常における音楽の素晴らしさを丁寧に描いています。

パリ同時多発テロへの想いも描いているのかもしれません。イスラム教のお葬式の描写なんかも初めて観ることができ勉強になりました。

一話が映画一本分のクオリティなので8話分観るのはかなり疲労しますが、一度見出すと止められません。

なにより全編に流れているジャズミュージックが素晴らしい。iTunesで速攻サントラを買ってしまった。

1話、2話はチャゼル監督が撮影もしています。しかも16ミリフィルムで。むちゃくちゃ味のあるノスタルジーな絵になっています。

3話以降はデジタルカメラになっていますが、全話フィルムで撮ってほしかったなぁというのが正直な願い。


そして、本作でも素晴らしい女優との出会い。

アマンドラ・ステンバーグ。

広瀬アリス、すず姉妹に雰囲気が似てます。思春期のトラウマをかかえ、自己肯定感の低い高校生の女の子の役柄をすごく繊細なお芝居で表現されていました。

過去作品を追いかけなければ。




さて、本作ですがセッションのBlu-rayの特典映像に入ってましたが、セッションの元になったショートフィルムです。

チャゼル監督がしたためていた脚本が注目を浴び。脚本の15ページ分である本作を作り、サンダンス映画祭に出品され大絶賛。見事330万ドルの資金を手に入れセッションを製作することができました。

まだ35歳という若さで、本当に努力家で天才ですね。生み出される作品全てが本当に素晴らしい。

問答無用で新作が楽しみになる監督のうちの一人です。

THE EDDYシーズン2も待ってます!!


2021年12月全米公開予定の新作「バビロン」も控えています。

ブラッド・ピット、エマ・ストーンにて主演交渉中らしいですが、コロナ禍の影響でどうなることやら…

無事に観れる日まで祈りながらゆっくり待ちます…
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