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インスマスを覆う影のkirioのレビュー・感想・評価

インスマスを覆う影(1992年製作の映画)
3.5
HPラヴクラフトのクトゥルフ・ホラー「インスマスを覆う影」を日本でドラマ

以前、NHK「ダークサイドミステリー」で初めてこのドラマを知り、「ヘルレイザー」を見て探したもの
スタッフ・キャスト、絵の質感的に「ウルトラシリーズ」を思い出す

熱烈なファンの佐野史郎が自ら企画・主演
脚本も同じく愛好家の小中千秋が務め、数多くの怪しい愛好家たちが顔を合わせる


 東京で写真家を目指す「私」は、窮屈で低俗な生活に嫌悪が差していた。
ある写真に興味を惹かれた私は、そのモデルとなった古い漁村 蔭洲升町を訪れる。
そこでは魚にまつわる異形の神「陀金様(ダゴンさま)」を祀る現地宗教が残されていた。
やがて奇妙な儀式と共に、魚のような奇形に変貌した住人に追われる私だったが、ある老人から自分の真実を知らされる…



ラヴクラフトの短編をベースにしつつ、欧米のキリスト教色を日本の土着信仰に置き換え、郷土匂ただよう和風ホラーにもなっている
まともな映像化の少なそうな、直接のクトゥルフ関連作品ではかなり良い出来栄え
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