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パーティで女の子に話しかけるにはのJのレビュー・感想・評価

4.6
・物語★★★
・配役★★★★★
・演出★★★★★
・映像★★★★★
・音楽★★★★★

“心臓(Heart)”の奥の“愛(Love)”の在りかを、シュールにカラフルに、そしてパンクに描き出す🎸✨

タイトルから連想されるピュアでナチュラルな初恋ストーリーというよりは、かなりジャンクでオトナ向け。

『SOMEWHERE』の子役などを経て、立派な女優へと成長したE.ファニングの表現力が、とにかく凄い!👏✨

彼女が演じる異星人“ザン”は、「地球の男のコが恋するエイリアンがいるとしたら、まさしくこんな感じだろうな」っていうツボをドンピシャで突いてます!💘

“パンク”を始めとする未知な領域に好奇心を示すあどけない表情。
キッチンでのダンスで魅せる仕草の可愛らしさ。
そして、飼い主の顔をペロペロ舐める犬みたいなハツラツぶり!🐶


でも、本作の見せ場は、何と言ってもイギリスらしいパンク・ミュージックだ🇬🇧🎧

“Fuck All”‼️
主人公“エン”たちは、オタク&チャラ男&デブの仲良しトリオ。
彼らがまた個性的でいい味出してる👍
『トレイン・スポッティング』の主人公たちが、ドラッグとセックスの代わりにパンクと恋をしたら、きっとこんなヤツらになるのだろう。

“Eat Me Alive”‼️
グロくて衝撃的な歌詞をパンダメイクでシャウトするE.ファニングのライブパフォーマンスもカッコイイ🐼🎤
もはや『ネオン・デーモン』を遥かに凌駕したブッ飛びっぷりだ。


キラキラ輝く6色プラス1色の“コロニー”が放つ映像美にも目を奪われる♡💜💙💛🧡❤️🔴💚


本作もきっと、未来まで語られる音楽映画のひとつになるに違いない💮
劇場で観るにふさわしい作品。
「映画の日」に鑑賞できて良かった🤗

“もっと パンクして!”

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(※以下、ラストシーンについての言及アリ)

冒頭のシーンから印象的な“ウイルス・ボーイ”は、本作の重要なアイコン👾

“エン”と“ザン”が深く交わるシークエンスで暗喩的なキャラクターとして使われるだけでなく、ラストシーンの伏線にもなっているから、決して見逃せない。

そしてエンディングで流れる“Between the Breaths”の切なく美しいメロディには、心が穏やかに癒される😌

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劇場用パンフ★★★★★
全44ページ。
永久保存版の超傑作パンフ💯✨
序盤の豊富な劇中カットは、まるでポストカード集のよう。
中盤は詳細な作品解説、終盤はあたかもパンクの教科書だ🎸
社会学的な知見から本作を考察したコラムは、秀逸を通り越して勉強になる。
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