ノラネコの呑んで観るシネマ

パーティで女の子に話しかけるにはのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

4.3
パンク全盛の70年代カルトムービー風SF。
若い頃のP・マッカートニー似のパンクな少年が、遠い惑星から来たエイリアン少女のエルちゃんに恋をする。
滅びゆく彼女の種族は、それぞれ違った個性の6つのコロニーに分かれていて、地球を団体旅行中。
イギリス人たちが、宇宙人の団体をカルト宗教のアメリカ人と思い込んでるのが可笑しい。
実際この宇宙人たちにはとんでもない秘密が隠されているのだけど、だんだんとパンクの精神に影響されたエルちゃんが、少年と共に彼らの世界を変えてゆく。
しかし少年と少女は、遂に精神だけではどうしようもない、究極の選択を迫られることになる。
物語の最後でぐるっと世界が反転するのがいい。
J・C・ミッチェルのゴリゴリの作家映画ゆえ、好みは分かれそう。
最近仕事を選ばない、ニコール・キッドマンが好き。