slow

パーティで女の子に話しかけるにはのslowのレビュー・感想・評価

4.3
一枚皮の生物と生命体の野生的な味見と性行為。悪戯な目で犬のような行動をとるエル・ファニングの無邪気さに、パンク魂はスタンディング萌え。増加の一途をたどるエイリアン対策として、本作の鑑賞をオススメしたい。

ジョン・キャメロン・ミッチェル監督と言えば『ヘドウィグ〜』が素晴らしかったのでハードルは自然と上がっていたけれど、エル・ファニングが期待も不安も薙ぎ倒して行った。ある意味で越えて来た。こんな彼女をずっと待っていたのかも。最近の『ネオン・デーモン』よりも、本作の彼女の方がその存在に説得力があったようにも思う。相手役の新鋭アレックス・シャープの好演と、貫禄の演技を見せたニコール・キッドマンにも要注目。

恋人達の咆哮は体内を伝導し、言語化できなかった想いを次々と信号に変えていく。このロンドンの田舎町で芽生え、電光石火で開花した愛は、時空を超え、一度は終末を覚悟した世界を振り向かせる気付きとなる。