鍋レモン

パーティで女の子に話しかけるにはの鍋レモンのレビュー・感想・評価

3.0
⚪概要とあらすじ
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』などのジョン・キャメロン・ミッチェル監督が、ニール・ゲイマンの短編小説を映画化したラブストーリー。

1977年のロンドン郊外。内気な少年エン(アレックス・シャープ)は偶然参加したパーティで美少女ザン(エル・ファニング)と出会い、音楽やパンクファッションの話で盛り上がり、恋に落ちる。しかし、遠い惑星に帰らなければならない彼女と過ごせる時間は48時間のみ。大人たちが押し付けるルールに反発した彼らは、一緒にいるために逃避行するが...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“あの日、恋に落ちたのは 遠い惑星の女の子でした”

「パンクにして」

⚪感想
SFファンタジー、パンクありのロマンチックコメディー作品。

邦題も原題も『パーティで女の子に話しかけるには(How to Talk to Girls at Parties)』。
全然違うってわけじゃないけどそうじゃない気はする。

宇宙人とパンクが掛け合わされてなんとも不思議な物語。
理解はできるけど少し難解な部分も。
切なくもあり儚く摩訶不思議。

驚く程クセが強いので賛否両論な理由がわかる。
タイトルやジャケットからは想像できない内容だし。

ザン役のエル・ファニングが可愛い。髪型といいまつ毛とか目とか全てが可愛い。
とにかく目がキラキラ。
ゲロ的なシーンはちょっと笑ったけどエル・ファニングだと可愛く見えちゃう。

主人公を演じたアレックス・シャープは初めて見た俳優さんだけど味わいがあった。素敵な表情をする。

ニコール・キッドマンも登場していた。
パンクメイクが濃い。
セリフの重みと説得力。

主人公エンとその友達のヴィクとジョンのパンクロックにハマっている仲のいい高校生っていう描写がなんとも微笑ましい。

エンとザンが歌った「Eat Me Alive」が結構いい曲で好き。
その中の映像はダサ可愛い。ラバースーツ?

6つの惑星があり、それぞれのコロニーではルールやスローガンがある。コロニーの集団の中にはPTと呼ばれるものが1人いる。コロニーごとに特技というか個性も違っていて面白いし、衣装が独創的で可愛い。

ある意味狂ってるけどここまで表現できるのは凄い。知らないうちに引き込まれている。

人間よりは惑星の人々の考えが優先で結構好きだった。

疲れている時に見たら2.0ラインの映画だけどそこそこ元気な時に見たら3.0ラインの映画。



⚪以下ネタバレ



ザンの色んなことを知りたいという思いとパンクの反抗の概念が上手く噛み合った気が。
ここが噛み合わず演出を激しくしすぎてたら自分的にはよく分からない映画だっただろうなって。

人間たちはカルト集団と思っていたり、集団自殺的なことだと考えていたっていう展開から彼らの帰る方法が飛び降りなのがまた良かった。

ラストでエンが自分の経験をマンガにして、それを買いに来たザンの子供たちという展開にほっこり。

⚪鑑賞
映画天国で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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