じぇれ

無限の住人のじぇれのレビュー・感想・評価

無限の住人(2017年製作の映画)
4.2
三池流エンタメ時代劇として快作!

冒頭10分強で万次の業を描き、原作にはないらしいクライマックスの「1vs300」(←偽りあり)で、万次にとって義とは何か答えを出しています。
「1vs300」の見せ場は、おそらく製作側の発注だったのでしょう。大作ですから、それは当然の判断。
その発注に対して、しっかりとテーマを込めて応えた大石哲也氏の脚色はお見事!
さすが、映画版『デスノート』の脚本家です。

とはいえ、バトル系連載漫画を映画化する際の鬼門、”中ボスの串刺し”構成からは、中盤まで逃れられず。
(中ボスA出現→倒す→中ボスB出現→倒す→中ボスC。。。)
ここが少しだるく感じられてしまうのが、欠点になっています。

アクション描写は、あの手この手で三池崇史監督が楽しんで組んでいってる印象。
武器のギミックも多彩で、飽きさせない工夫に満ちています。

原作への思い入れ度合いで、評価は変わるでしょうが、私はオススメします。
他の方も書かれていますが、エンドロールへの入りが心地よすぎ!
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