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無限の住人のoldmanSEヨKのレビュー・感想・評価

無限の住人(2017年製作の映画)
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原作未読です。
いまひとつ、誰が何をしたいのか、したかったのか…

憶測ですが、主人公万次の、本当は死にたいのにとりあえず今は死ぬわけにはいけないという矛盾を筆頭に、それぞれのキャラの使命や宿命と欲望と理想などの、相克する矛盾と葛藤を、長い連載でじっくり描写したりするのがこの物語の本来の面白みのひとつだったのかなぁ〜と感じました。

…かもしれませんが、この映画では登場人物が多いので各キャラを描ききれていないまま次から次へと退場していき、いつのまにかエピソードが移っていきます。
しかも映画の殆どの時間を、斬り合いシーンに使っているので、結果、なんだかよく分からないまま血しぶきの中でドンドン人が死んでいくだけ…という印象です。

冒頭の万次の殺陣以後、不死になってからの雑な剣さばきは”ぶっちゃけ”面白くないです。
無限リプレイ可能の投げやりチートプレイみたいな。
(ある意味それもテーマのうちなのかもしれませんが)

初めてこの物語に触れた自分は、万次の体(着物?)からなぜ次々と武器が出てくるのかもよく分かりませんでした。

あえて漫画的表現で言えば、例えば次のページで、雑魚は全て斬られていて…みたいな感じでよかったのに…と思う自分のセンスはつくづく合わないんでしょうね…。
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