竜平

無限の住人の竜平のレビュー・感想・評価

無限の住人(2017年製作の映画)
2.9
ひょんなことから不死身の体を手に入れてしまう侍が両親を殺された少女と出会い、用心棒として共に仇討ちをすることに、という話。沙村広明による漫画が原作の剣劇アクションエンターテイメント。

原作は未読。全編に渡ってのキムタク無双と、これでもかというほどのぶった斬りアクションを楽しむに限る作品なのかなと。細かい謎、説明されない部分、その後どーなったの、とか、粗とは言わないけど隙間は満載。で、もっともっとシンプルなもんかと思いきや、意外と人物の思惑が絡んできてストーリーは少し右往左往。ちょっと長く感じるタイム感は味と取るかどー取るか、というところ。個人的にはもっと直球でもよかったのに、と思うけどそれだと『十三人の刺客』とまんま一緒だ、とも思ったり。漫画原作だからなんだろうけど衣装とか、なんとも言えない着せられてる感にも好みが分かれそう。ボス的なキャラに扮する福士蒼汰が終始弱そうに見えるのは俺だけなのか。斬撃や血しぶきや断末魔やそういったものである種スカッとできる人にはオススメしたい、かな。

個人的に思うのは、大勢いる中で斬られていく人たちの形相や死に様、これは見ててなかなか楽しい。あと演技的な部分でのキムタク無双も嫌いではない。いやしかしアクションシーンの、宙を舞ったり、いきなりの高いジャンプ、あーゆーのちょっとなぁって感じ。全体的にちょい中途半端だったなーという感想で締めくくるとする。
竜平

竜平