EnzoUkai

ひと夏のファンタジアのEnzoUkaiのレビュー・感想・評価

ひと夏のファンタジア(2014年製作の映画)
3.9
なんかもう言葉に表せないような気持ちが湧いてきて、見直してみた。
ホンサンスの様な淡々としたアドリブ劇に近い。ホンサンス作品の様な濃密な会話劇と言うよりスカスカな会話と内容なんだが、いい得ようもなく胸にグッとくる。
なんだろう??
人間の距離感なのかな…
日本、奈良、しかも本当に山間の地方都市が舞台。セリフはほぼ日本語。それでも日本映画っぽくはないし、韓国映画っぽくない。これこそコラボレーションの妙と言えるものなのか?はっきり断言できるものは何も無さそう。。。

この映画は二部構成になっていて白黒の前半とカラーの後半。全編を通じて韓日の俳優二人が出てる。
この二人が実に良い。
キムセビョクと岩瀬亮という二人。
特にキムセビョクは日本語を話すのだが、まるで日本語がペラペラかのように素晴らしい間を見せる。この間が本物なんだなぁ。だから共演の岩瀬亮もどんどん盛り上がるのが分かる。この二人のやりとりを見てたらもう胸が苦しくなってくる。なんかこちらが恋に落ちていってるみたいに。。

こういう映画ってなんかあるんだよなぁ。自分のツボを突いてくるやつ。
DVDが出てるみたいだから買おうかな。。
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