Joey

ジョン・F・ドノヴァンの死と生のJoeyのレビュー・感想・評価

3.5
宇宙って何なんだろう。地球があって、太陽系があって、銀河系があって、その外側には何があるんだろう。何か水槽のような感じで、この宇宙を外側から見ている人が居るんだろうか。どこまで広がっているんだろうか、この宇宙は。
スーザン・サランドンは言った。「私は違う星から来たかもしれないけど、あなたは私から生まれたのよ」って。神秘の宇宙は身近にあった。

生命の神秘は計り知れない。何かで聞いたことがある。地球に生命が生まれた確率とは、どのぐらいスゴイ事なのか?それを例えると、こんな感じらしい。プールの中に腕時計の部品を投げ込んで、水の流れだけで時計が組み立てられるのと同じくらいの確率。

その奇跡を誰よりも理解し、大切にしているのは母親なのかもしれない。時には、その偉大な奇跡に押し潰され、自分を見失う事もあるだろう。時には、その奇跡を実現したのは自分であると勘違いして、この世の支配者のように振る舞う事もあるだろう。そんな母と息子が描かれている。誰もが抱える母親との問題を描くこの映画は、どこか居心地が悪く、かと言って全く共感出来ない訳でもない。結論など得られる筈もない物語だ。

ところで、アデルの「Rolling in the Deep」が鳴り響くオープニングは必見。こんなにアデルがカッコイイと感じた事はない。まさに奇跡。
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