Kaoru

ジョン・F・ドノヴァンの死と生のKaoruのレビュー・感想・評価

4.7
もうひとりのジョン。
ジョン・スノウもかっこよかったけれども、ドノヴァンだって引けを取らないわ。それにしてもイケメンってなんであんなに苦悩する姿が似合うのかしら。そしてなんて美しいの。

アタシはこの監督が好きで好きでたまらない。彼の作品を見るたび、これまでただならぬ量の苦しみや悲しさを経験したのではないかと心配で心配で仕方がなくなるの。自殺とかやだよ?絶対絶対生きてよね。そう言いたくなる。

グザヴィエ・ドラン監督の映画はいっっつも欠点だらけの人々が出てくる。でもその欠けてる部分を映画を通じてあたたかく見つめる眼差しを教えてくれるの。だからイライラ、ムカムカする瞬間があっても、最後には愛に満ち溢れた気持ちになるっていうか。あぁ、自分も欠点だらけだけどそれでもいいんだなぁと肯定されたような嬉しい気持ちになるの。そんな監督っている!?(いや、いるだろうけれど。笑)

19歳の時の作品からこれまで全ての作品が一貫して人と人の関係、そして愛を描いていて、あーアタシはきっとこれが不足してるんだなぁと。
だれか愛して頂戴。

余談だけれども少し前はこの人の映画、パンフレットも安かったのに、今回から急に高くなった笑
でもいいんだ。それだけ価値が上がったのは嬉しいし、ずっと作品を生み続けてほしいからこの際貢ぐわ。人によって解釈や見方の異なる作品。鑑賞後はさまざまなレヴューを読んだり、語り合ったりするのがいいわよ。あー、次の作品も楽しみ♡
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