シネオ

ジョン・F・ドノヴァンの死と生のシネオのレビュー・感想・評価

3.9
カンヌ映画祭の常連で世界が注目する、カナダの若き天才グザビエ・ドラン監督に期待して観ました。孤独や嘘やマイノリティや家族。独自の美意識と優しさと音楽センスに溢れて、唯一無二の作品でした。

ファンの子役少年と文通するムービースターの、孤独の中で共鳴する様が切ない。得意とする、2つの視点から関係性を描く手法も健在。

ドラン監督の世界に共感した、豪華スターの競演が眩しい。2人の母親にはなんと、名優スーザンサランドンとナタリーポートマン!さらにはキャシーベイツにタンディニュートン、ルームの天才子役ジェイコブくんもさすがだなぁ。

ビスコンティのような詩的な構成で、印象的な言葉で紡ぐ映画は素敵だ。自分は何者かを見つけるのは自分次第と語るかけてくる、じわる作品でした^_^
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