はまたに

ジョン・F・ドノヴァンの死と生のはまたにのレビュー・感想・評価

3.4
そろそろ観に行かないとな〜、と思ってるうちにコロナっちゃった作品。劇場再開によって鑑賞チャンス到来。

しかし、なんっちゅうかシンプルに響かんかったな。自分のわるい習慣ですぐ手紙の内容がもたらす意味とか考えちゃって、結局中身には触れんのかい、とか思ってしまった。

他にもプラハである意味とか、このジャーナリストという選択とか、中盤の激昂の背景とか、そのアフォリズムに込めた示唆とかを考えては別に何もなかったりに肩透かしを食らった感じがする。石の下にダンゴムシいるかな〜、みたいに細部に神さんいるかな〜? と思ったら宿っていなかった。みたいな。

ぼかぁてっきり、お互いの手紙で触れられる我が母についての愛憎入り交じる感情に、いきおい手紙を読んでしまったどちらかの母が会っても話してもいないもう片方の母と心が通じ会えたような気がして云々…みたいなことだと勝手な妄想してたよ。

とりあえず、いつものように肉親との軋轢万歳、確執ヤッホーな作品だったんだけど、今回は音楽のチョイスも含めてちょいなしでした。

そのなしな理由のひとつに、グザヴィエ自身が出演していない、ってのは前作に引き続きあると思う。
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