No.2829
私はとても性格がひねくれているので、
彼らの文通は、結局最後まで本当にあったのか!?
という方向だったらどうなっていただろうと考えてしまう。
ルパートも、ジョンも、彼らの人生の中にある真実は、「母との関係性」だけであり、
それ以外は全部、真実かどうかわからない、という考え方。
これまで、どの映画でも「母との関係性」というものを描き続けてきたドランだからこそ、そういう見方もありなのではないか。
だから、ジョンが後半にダイナーで出会う謎の老人も、私の目には「イマジナリー・フレンド」に見える。
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スーザン・サランドン
キャシー・ベイツ
そして、ナタリー・ポートマン。
3人もアカデミー賞受賞経験がある女優を使うなんて、ドランまじでどうした!? ギャラ大丈夫か!?!?
と、見る前は思っていましたが、
この3人にタンディ・ニュートンも加えて、
本当にそれぞれ使い方が絶妙で素晴らしい。
ポートマンは、年齢を重ねれば重ねるほどに、いい演技を見せてくれる。
この人は作品次第で、2度目のオスカーも十分にあり得ると考えている。いや、これはもはや私の個人的な願望であるw
サランドンやベイツは、この映画にとって重要な楔(くさび)であり、ジョンの人生を浮き彫りにするための大事なファクターである。