よしおスタンダード

ジョン・F・ドノヴァンの死と生のよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

4.3
No.2829

私はとても性格がひねくれているので、

彼らの文通は、結局最後まで本当にあったのか!? 

という方向だったらどうなっていただろうと考えてしまう。

ルパートも、ジョンも、彼らの人生の中にある真実は、「母との関係性」だけであり、

それ以外は全部、真実かどうかわからない、という考え方。

これまで、どの映画でも「母との関係性」というものを描き続けてきたドランだからこそ、そういう見方もありなのではないか。

だから、ジョンが後半にダイナーで出会う謎の老人も、私の目には「イマジナリー・フレンド」に見える。

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スーザン・サランドン

キャシー・ベイツ

そして、ナタリー・ポートマン。

3人もアカデミー賞受賞経験がある女優を使うなんて、ドランまじでどうした!? ギャラ大丈夫か!?!?

と、見る前は思っていましたが、

この3人にタンディ・ニュートンも加えて、

本当にそれぞれ使い方が絶妙で素晴らしい。

ポートマンは、年齢を重ねれば重ねるほどに、いい演技を見せてくれる。

この人は作品次第で、2度目のオスカーも十分にあり得ると考えている。いや、これはもはや私の個人的な願望であるw

サランドンやベイツは、この映画にとって重要な楔(くさび)であり、ジョンの人生を浮き彫りにするための大事なファクターである。