反体制の象徴となった「三本指」が、この映画が元だというので興味が湧いた（元の元はボーイスカウトなのかな？）。
上映当時に抱いていたイメージよりも面白かった。
近未来アメリカを舞台にした「恐怖政治」のディストピアもの。
1年に1度、12地区から男女それぞれ1名を選出し、殺し合いを強いられ1名だけが生き残れる、というサバイバルゲームを、国を挙げたエンターテインメントとして開催している。
主人公・カットニスは弓の名手で狩猟でなんとか生計を立てている。愛する妹・プリムローズが選ばれてしまい、その身代わりとしてカットニスが立候補する。男の方は唯一心を許している狩猟仲間・ゲイルが選ばれるのだろうか。と思ったいらピータが選ばれて「誰？」となったり、一番最初の回想からピータの人柄に疑問を抱いたけど、後に補完された回想でむしろ良いヤツであることがわかって、おーん。となった。
人物の背景の映し出し方や、ヘイミッチやシナなど、徐々に周りがカットニスに協力し始める演出は上手いな、好きだなと思った。
サバイバルゲームの部分については、真っ当なアドバイスの上、真っ当な方法をとっていて悪くない。
基本的にカットニス目線で進むので他のプレイヤーがどんな状況かというのはゲーム内での通知でしか知ることができない。だけどまあ、24人全員の状態を映し出していたら2時間半でも足りなかっただろう……把握できないというほどでもないのでちょうど良い省略加減だったんじゃないかと思う。
スプラッター描写はほとんどない。
エンディングは続編を匂わせた状態でモヤッと終わったけど、構成・展開とその魅せ方が好みだった。
シナ役でレニー・クラヴィッツが出演していてビビる。
他のプレイヤーにも、『ザ・ボーイズ』でヒューイ役のジャック・クエイド、『エスター』でエスター役のイザベル・ファーマンが出演していて、彼らを認知したときはなんだか楽しかった。死ぬんだけどね。
