まつき

ハンガー・ゲームのまつきのレビュー・感想・評価

ハンガー・ゲーム(2012年製作の映画)
3.8
12歳から18歳までの若い男女24人が、「最後に生き残っていた1人が勝ち」というサバイバルゲーム「ハンガーゲーム」に強制参加させられる。シンプルに殺し合ったり、結託したり、自然の脅威に怯えたり、というスリリングな展開が繰り広げられる…なんて単純な話だけがこの作品の魅力ではない。

この作品には、大きく分けて4つの立場がある。少々複雑だが、これを理解しているのとしていないのとでは楽しさが全然違う。

1「ハンガーゲームの参加者24人」
2「ハンガーゲームをショーとして運営している人たち」
3「参加者を応援する人たち。(参加者の地元地区の裕福でない人や、参加者のマネージャー的存在)」
4「ショーを楽しむ貴族やスポンサー」

例えば、2は1を支配しているけど、4には頭があがらない。1は行動次第で4を味方につけることができる。2は3より強いはずだけど数の力には勝てない。などの4すくみが展開される。

1~3は、終盤も登場するのでわかりやすいが、4がついつい抜けてしまうので注意。中盤まで、なかなかゲームが開始せず、ゲームを取り巻く環境や人が描かれていたのは、この4すくみを理解させるためだと思う。

また、忘れがちな4の存在を意識することで、主人公カットニスの行動が、素の行動なのか偽りの行動なのか読めなくなくなり、とても面白い。運営側の終盤のグダグダ具合も、滑稽で笑えるようになる。それをカットニスはどこまで読んでいたのか…。

いくつかの突っ込みどころと、一部のアクションがカメラで捉えきれていないところとかは、ご愛嬌で。笑
なかなか深読みできて楽しめた。