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ナイト・オブ・ファンタジー 次元を超えた冒険のpenのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

SNSのTLでビジュアルを見かけて気になり鑑賞した。
余命幾何もない認知症の老音楽家の脳内で繰り広げられる、記憶とイメージが混乱した放浪。幼少期の姿から始まり、次第に年齢を重ねた姿に変貌していくほど、その不可思議な脳内世界が明確に自分自身の心傷に繋がっていたことを意識させられていく。一方で心の中には負の感情だけでないものがあって、それが現実世界パート、もう一人の主人公で音楽家の娘との関係に絡み合っていく。

バンドの楽曲が多数使われているらしく、確かに歌詞付きの音楽は度々流れていた。かといってそれがノイズになることもなく、雪だるまを筆頭に不思議なビジュアルの数々が印象深いものがあって、結構良かった。
それらのビジュアルにもちゃんと背景があって、主人公の記憶と無関係でないのが分かってくるような話運びは無下には出来ない。
個人的には幻想的な雰囲気のYA小説読了後のような印象を観終わった後に抱く。でも本作はオリジナルのようなので驚いた。
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