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あやしい彼女のtheocatsのレビュー・感想・評価

あやしい彼女(2016年製作の映画)
3.5
ネタバレ
破綻なく無難なまとまり。そこそこの面白さ

主に台東区をロケ地としたらしきファンタジーヒューマンコメディ。

あらすじもよく読まず視聴開始。最初のおばあちゃんが誰かさっぱりわからないもののとにかく集中。
そして何やかんやあってそのおばあちゃんがなぜか若返り多部未華子に変身!!
ここから多部未華子の演技が焦点となる。おばあちゃんと顔の共通性を認めるのは正直厳しいが、しぐさ・言葉の調子などで「引継ぎ」はまずまず納得のうちに完了。

後はおばあちゃんの精神のまんま若さを満喫することになり、孫のロックバンドにボーカル参加したり、音楽プロデューサに音楽性を見出され、見初められたりなどなど。

しかし、出血することで皮膚にしわが寄るという重大な弱点も発覚。
大事なロックフェスの始まる直前にギタリストの孫が重大事故!! どうするおばあちゃん・・・というようなお話。

そして最後の方でオープニングの多部未華子献血シーンにつながることになる。
ラスト間際のおばあちゃんを見てようやく倍賞美津子さんと気づく。そうかそうだったのか・・・


駄目な点気になる点はほぼなく、大きな笑いや涙があるわけでもなかったけれどヒューマンドラマで少しは感情に作用。多部未華子の歌唱も最上ではなくても十分な説得力はあったと感じる。総じてうまくまとめ上げたという印象。

ラスト、あのおじいちゃんも謎の写真館撮影でハンサム青年に若返るという落ちは、まぁ宜しいんじゃないでしょうか。ファンタジーだしね笑。

総評3.5の三ツ星


◆追記
多部未華子献血中にどんどんしわしわになり、次第に倍賞美津子さんになっていく場面を丸々カットしたのは予算不足でCG処理できなかったからかもしれないが、別の考え方もありうる。
実際にそんなことが起きたら献血中止(時間が経ってからしわしわになるのではなく傷つき出血すると即しわしわになっていたから)、孫も救えず死亡、おばあちゃんも集中治療室に入れられしばらくは隔離され、珍しいケースとして実験観察の対象にされただろう。(あのおばあちゃんなら逃げ出すかもしれないが・・

つまりは上の面倒を避け、観客の想像に任せるという体を取ってうまくごまかしたとも考えられる。
であれば、この部分はもっと突っ込んでいい箇所かもしれないな。
やはり繰り上げにせず三ツ星に留めたのは正解。

002007
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