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風櫃(フンクイ)の少年の1000のレビュー・感想・評価

風櫃(フンクイ)の少年(1983年製作の映画)
4.4
【第1回国際図書館映画祭】
3本目にしてようやくカラーを手に入れたILFF。台湾ニューシネマからの刺客、『風櫃の少年』。

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・こいつはもうめっぽうに面白かった。ニワトリほふるときの歌も最高だし、シュールな父親も最高だ。
・定点カメラで映した喧嘩シーンなんかは、まさにSlow Cinema!!って感じ。この辺の文法についてもっとよく勉強したいな、と。
・ヒロインはほんと「マブいスケだぜ」って感じだが、ワキ毛は剃ろうな。
・台湾ニューシネマは、撮り方はもちろん、題材がすごく好みなんだよな。風が吹けば吹っ飛んでしまいそうなささやかな感情を、丁寧に汲み上げている。ゾンビみたいに酔い散らかしてるのに、ヒロインが彼氏と部屋に消えたのを見て、一気に酔いが覚める場面なんかは観てて胸が苦しくなった。
・人生というのは、適切なタイミングで、適切な相手に、適切な言葉をかけるゲームであって、どうかんがえても本質的に無理だ。カップルというのは大変だね。
・なんてことない失恋が二つ描かれるだけの映画。若いって、やっぱいいなぁ。乗り越えろ、乗り越えろ。
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