スワヒリ亭こゆう

ノー・エスケープ 自由への国境のスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

3.1
ガエル・ガルシア・ベルナル好きです。
彼が出てる映画はなるべく観たいなって思いますね。
そんなガエル・ガルシア・ベルナルとホナス・キュアロンがタッグを組んだ本作、前から気になっていました。
ホナス・キュアロンはアルフォンソ・キュアロンの息子らしいです。


そんな本作のテーマはメキシコから米国への密入国。
砂漠を越えて米国へやってきたメキシコ密入国者たち、そこに謎の襲撃者が現れて次々に密入国を殺していきます。
その謎の襲撃者はニーガン。そう『ウォーキングデッド』最悪のキャラクター・ニーガンを演じていた俳優が襲撃者を演じています。

襲撃者の理由は語られてはいないんですが、メキシコから自分の国(米国)に勝手にやってきた者を排除するために狩りのように殺していくんです。
メキシコの密入国者は訳も分からず殺されていく恐怖を描いています。

ただね。
無差別に殺す襲撃者はダメですが、密入国者もダメです。
いやダメの度合いは密入国の方が小さいですよ。
でも、例えば日本に密入国者がいたら「警察、早く捕まえろ!」と思ってしまいますね。
だからメキシコ映画なんでメキシコ側からすると緊迫感があり、密入国者の危険を描けてるのかな?
日本や米国など密入国される側の人間からすると危ない所に来たらダメだよって、自業自得な部分も思っちゃうかな。


テーマが難しいだけにワンパターンにストーリーがなってしまったのも残念です。